世界一周マイルを利用し3ヶ国目「スペイン」のバスク地方のゲルニカGuernica編を紹介します。(2018年1月2日)
まずこの「バスク」という地域には2つの強い思い入れがあります。
1つ目は、前回の記事にも書きましたがダヴィンチコードの著者ダンブラウン(DanBrown)氏の2017年10月に発売された最新作「オリジン Origin」の冒頭にの舞台になっているスペイン,ビルバオの「グッゲンハイム美術館」とその美術館の前に佇んでいる「パピー」にどうしても会いに行きたかった。
2つ目は、ピカソの大作「ゲルニカ」の元になっている「世界で始めて無差別空爆を受けた街、ゲルニカ」に実際行き今もなお存在する「ピカソのゲルニカ壁画」を見たかったからです。
2018年1月1日にスペインビルバオに到着し、その翌日の2日に早速ゲルニカを目指します。
グッゲンハイム美術館の目の前にあるホテル、ドミネビルバオは街の北側にある為、そこから南東に向かって歩きます。
南東に位置する「Abando駅」に向かい、そこからバスでゲルニカまで向かいます。
日本でいう三が日なのでこの辺りは人が少ないです。
歩く事15分ほど、Abando駅付近に到着。駅の付近にバス停が沢山あり、どのバスに乗って良いか迷ってしまいました。
バス停に何台かバスが止まっていたので、バスの運転手にゲルニカに行きたいと伝えると「後ろの方のバス停だよ」という感じで教えてくれてなんとかバス停にたどり着きます。
もし行かれる方がいれば注意点としては、バスク地方の人はバスク地方の言葉で喋るので「ビルバオ」を「ビルボ」と行ったり、「ゲルニカ」を「Geltokia」と書いてあったり少し発音が違ので聞き逃す事があります。
そしてゲルニカ往復のバスの本数も1日3,4本程度なので時間を調べてから行きましょう。
私は朝早くから出たので10時程のバスに乗れました。
バスに揺られる事40分ほど、、「ゲルニカGuernica」に到着です。
思いっきり「GELTOKIA」って書いてありますね。バスク語ですね。
ここでの注意点は帰りのバスの時間をしっかり見ておきましょう。
バス停から徒歩1分もしないうちにゲルニカの鉄道の駅が出てきます。
駅は小さく駅前には何も無いです。田舎町なんでしょうね。
駅前の動画はこちら
日本人も私くらいなもので、少し珍しそうに見られました。
駅前に看板があるので、この「Museoa」方面に向かいます。
GoogleMAPでもすぐ見つけられます。
街は非常に小さいので恐らく迷う事はないでしょう。
私が目指すのは2つ。
1つ目は「ゲルニカの木」があるバスク議事堂。
2つ目は「ゲルニカの壁画」です。
「ゲルニカの木」とはバスク議事堂にあるバスク全体の「自治の象徴」とされている木です。
中世には、ビスカヤ地方の村々の代表者は地元にある大木の下で集会を行い、ビスカヤ領主はこの木の下でビスカヤの特権の尊重を誓った。1839年までは、この誓いなしには領主として認められなかった。とされています。
1936年、バスク自治政府初代レンダカリ(政府首班)のホセ・アントニオ・アギーレがこの伝統を復活させ、以後のバスク自治州政府レンダカリは就任後にこの木の下で宣誓を行っている。
とされています。
バスク地方は世界でも有数の「自由と独立」の象徴とされているほどの地域なのです。
ゲルニカ市やビスカヤ県、バスク自治州の紋章としてもこの「ゲルニカの木(オークの木)」が使われています。
なんだか良いですよね。
少し歩いていくと「公民館」のような建物が出てきました。
この中に入って色々と資料を見ていると、凄く優しそうなおばあちゃんが話しかけてきました。
スペイン語かつバスク語だったのでほとんど分かりませんでしたが、
私がアジア人であり、ゲルニカの資料を見ているのでおそらく「空爆」の事について知りたいアジア人だと思ってくれたんでしょう、
建物の中を色々と案内してくれました。
防空壕の模型でしょうか。
建物の中に実際の防空壕もありました。このおばあちゃんはこれを見せたかったんだと思います。
とても親切にしてくれました。最後に写真を一緒に撮ってお礼を伝えお別れました。とっても親切なおばあちゃんでした。
この付近に「バスク議事堂」があります。
ありました。こちらがバスク議事堂です。早速中に入ります。
綺麗なステンドグラス。
そして、上を見上げると、、、、
「ゲルニカの木」のステンドグラスです。
圧巻の大きさで天井にステンドグラスがあります。
動画でもご覧ください。
ゲルニカの木についての資料があります。
議事堂とゲルニカの木の模型です。
そして、外に出てみると、ありました。「ゲルニカの木」
今はこちらを利用しているようですが、以前から存在していたゲルニカの木はこちらです。
近くで見る事ができます。「自由と独立の象徴」ゲルニカの木。
中世から現代まで「自由と独立」を誓ってきた人々が集まる木という事を考えるだけでも気持ちが良いですね。
そして、バスク議事堂を出て次なる目的地「ピカソのゲルニカの壁画」がある場所へ向かいます。
議事堂からの距離は歩いて4分程度です。
少し坂を降っていくと急に左手に見えてきます。
この動画でも急に現れる感を味わってください。
感動です。原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」と「たゆたえども沈まず」を読んでからどうしてもゲルニカの現地でこの壁画を見たかったんです。
20世紀を象徴するこの絵。ずっと輝いて人類にメッセージを伝え続けてほしいと思います。
ピカソはこの絵に当時の想いを思い切りぶつけてきた事でしょう。
さて目的の2つをどちらも達成できたので一息ついて、駅近くのバルに入って一杯。
目的達成後のビールは美味しいですね。笑
ちなみにゲルニカにある日本料理店が美味しいという情報がネットの記事であったのですが、見つけられませんでした。
さて、このあとはビルバオに戻り、ビルバオの旧市街を散策します。
その旧市街情報もバル情報で盛り沢山ですのでお楽しみに。